おかげ手ぬぐい　世界遺産巡り　小豆

■おかげ手ぬぐい／世界遺産巡り 小豆 

世界遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」は熊野三山（熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社）に行くための道で、 代表的なものが紀伊半島を大阪側から西回りする「紀路」と、伊勢側から東回りの「伊勢路（東熊野街道）」がありました。

『おかげ参り』の流行った江戸の頃、旅人は江戸から歩いて伊勢参りを終えたのち、 熱心な旅人は伊勢田丸から白装束へ着替え、この東回りの道をさらに歩いて熊野詣へ向かいました。

伊勢とこわかやのおかげ手ぬぐいは、千有余年の歴史をじっくりと伝統工芸品で、和紙を加工した紙(型地紙)に彫刻刀を用いて図柄を慎重に掘り出したものですが、型紙を作るには高度な技術と根気や忍耐が必要です。

この伊勢型紙を用いて、日本独自の染色工​​法「注染め」にて職人の手で丁寧に染められた手拭です。

生地は、今は生産していない小巾（40cm程・着物の反物の巾着）の自動織機でゆっくり織られ、手触りは昔懐かしい、シワになりにくく使えるほどふんわりとしていきます。